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コラム

2022.10.15

「柔軟性を高める運動をしよう」

〇体を柔らかくした方がいい理由

発達障害(神経発達症)の特徴として、身体がかたいことが多くいわれます。スムーズな動きが難しく、不器用といわれることがよくあります。運動に対する不安や自信を無くしてしまい、人との関係づくりにも悪影響を及ぼしてしまうこともあります。また、運動する機会が少なくなり、筋力が弱って立ち座りの姿勢が崩れたり、柔軟性が乏しくなりしゃがむ姿勢ができなかったりしてしまいます。さらに身体がかたいと、つまずいたり転んだりした場合にとっさの反応が難しくなります。また軽く運動しただけでも体に大きな負担がかかるようになります。

○この子に合った運動って?

では、どんな運動が身体を柔らかくするのでしょうか。柔軟性を高める運動と言われてすぐに思いつくのはストレッチやラジオ体操でしょう。他にもジャングルジムや障害物くぐりといった、体の形を意識して筋肉と関節を大きく動かす遊びで柔軟性を高めることが目指せます。

重要なことは、本人が安心して継続しやすいものを選ぶことです。ストレッチやラジオ体操など、生活リズムの中に習慣にして取り入れやすい運動から始めてみることもいいでしょう。毎朝同じ時間に同じことをすることで安心して、また習慣化しやすく継続できやすいからです。

「できた!」という喜びが「明日も!」の気持ちを生みます。そのためまずは「できた!」「やった!」と思える運動から取り組むと継続しやすくなるでしょう。体操など真似することを好まない子は、ジャングルジムや障害物くぐりなど、わかりやすい目標がある運動で取り組みやすいこともあります。

また、人と関わりながら楽しむことが「またやりたい!」という気持ちを育てることがあります。誰かと一緒に楽しむことが好きな子は、人とできるような遊びから始めるのもいいかもしれません。「なべなべ底抜け」の歌遊びやフープくぐり競争などが取り入れやすいでしょう。

○運動は人生を活動的にしてくれる

日常的に運動を継続することが難しいという人は多いでしょう。生活の中で習慣にしていきやすい遊びや活動を選びながら、柔軟性を高める運動を心掛けていきましょう。体をしっかり伸縮させることや、関節の動く範囲を広げられる運動を意識することで、体をスムーズに動かせるように目指していきましょう。楽しく適度な運動が、人生を豊かに活動的にしてくれます。

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